令和7年7月5〜6日 近畿連合会 大峯修行
- 佳淳
- 7月6日
- 読了時間: 4分
7月第一週の土日に当講が所属している近畿連合会の大峯修行に参加してきました。今年で第10回目となる大峯修行。今年は総数41名での催行となりました。男性陣は12名(新客4人)で山上ケ岳へ、女性陣は5人(新客1人)で稲村ケ岳への登拝。お天気に恵まれ快晴でしたが気温にもありがたく恵まれ本当に今まで感じたことのないような蒸し暑さの登拝でした。途中新客さんの子どもさんがバテ気味で後ろから見ていて途中で下山もありかな?と考えていましたが、お父さんと一緒に頑張り登り始め洞辻󠄀茶屋に着く頃には回復し、鐘掛岩と西の覗の2つの行も無事に満行しホッとしました。新客のお父さんは15年前に一度ご縁あって大峯修行に来られた経験があり、今回息子さんが13歳になったので近畿連合の大峯修行に申込参加されたとの事。この話を聞いて涙が出そうになりました。
というのも関西では13歳頃になると地域の方や行者さんが先達として大峯山に修行に連れていくという習慣が脈々と続いていました。昨今は少子高齢化で子供会や地域の行者講も減少し、大人への通過儀礼としての大峯修行も途絶えています。それをきちんと親として子供さんを連れて修行に来られる。それは関西に育った父親としての責務を履行される今回のお父さんがとても立派と感じました。修行は決して楽なものではありません。大人であれば「人生を見つめ直したい」など適齢期で考え修行に来る方もおられます。それは自らの発心で行じますが、子供にとってはどんな山かも知れないししんどいだろう?と漠然と辛いことに感じるのが普通だと思いますが、お山に身を投じて行者と共に一緒に同じ修行をする。きっとお子さん達には今回しんどい辛い体験であったと思いますが、後々にいい経験として残ってくれたらこれ幸いです。女性陣の稲村ケ岳も決して楽ではありませんが、誰一人ケガをする事なく満行出来た事に喜びを感じる次第。
我々が下山してくると大峯山の登山口清浄大橋に明日厳修される採燈護摩供の壇が静かに組み上がっていました。この異常気象の酷暑の中、登拝組に代わって採燈護摩供の準備をしてくださった方々にも頭が下がる思いです。感謝🙏
今回のお宿は「あたらしや旅館」さんにお世話になりました。私はあたらしやさんとは過去に不思議な御縁があるのですがそれは今回伏せながらの宿泊。まず驚いた事は御膳の品数の多さも然ることながら、今までこんな美味しい料理を口にしたことがないと思うほどの絶品の数々。特に私は高野豆腐に舌鼓を打ちました。次回はプライベートで来させて貰おうと思います。また仲居さんの手際の良さと愛想の良さには驚きを隠せなく、食事もその頂いてる時も至福の時間を味わいました。ご馳走様でした。
食事の後は北斗さんと言われる画家の画廊にお邪魔しました。描かれている仏画が生きているように躍動感があり魂が篭っているようでした。その後いつも当講の講峯詣でもお邪魔している「西浦清六本舗」さんにお邪魔して雑談。今回は他講社の行者さんと一緒に行ったのでまた話も盛り上がること請け合い。
大きなカ◯◯カで盛り上がりました。
翌朝は5時半起床し準備を整え食事を頂き、採燈護摩供の準備へ。9時から洞川温泉宿の山伏行列の為に急いていたのか?寝ぼけていたのか?準備の途中1メートル段差あるところを道と思って前倒し、思いっきり左足指を強打。今回下ろしたてのまっさらの地下足袋は血が滲む次第。恐らく小傷🩹で済まされてない状態ですが、山伏行列の奉行を仰せつかっているので奉行衆にバレないように行動していましたが、行事が終わるまで一言も声がけなかってホッとしたところ、後に労いと足のケガを気にしてくださってました。やはり見透かされてたんだな〜と自分が恥ずかしいやらケガで情けなく感じながらも、経験豊富な上位先達の奉行衆の観察力、判断力、行動力に改めて感心させられました。そんな中でも無事に採燈護摩供は厳修され、その後直会。私は会計を担っていて今回の会計業務をもう1人の担当の方と共にさせて頂いたのですが、銭勘定が人一倍苦手な私とは真逆できちんとされる相方がいて本当に助かりましたし、我々が業務中に労いの声をかけてくださるのは目配り、気配りの長けた女性講員さんでした。そんな優しさに包まれながら無事に直会も盛会となりそれぞれ帰路につかれました。一泊二日の大峯修行。蒸し暑かった大峯修行。他講の方々と和気藹々話せた大峯修行。時間なく急く大峯修行。多くの人の集まりの取り纏めの大変さを感じた大峯修行。誰一人ケガなく無事に終えれた大峯修行。あれ?誰かケガしとったな〜?それはまた別の話(笑)
でもこれ峰中でコケて滑落してたらこのブログも書けていなかったかも?と思うと、、、とっても有り難さを感じた大峯修行。
南無神変大菩薩
南無大峯満山護法善神
参加:昭弘、美観、英快、佳淳、梅本 計5名






