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令和5年6月2日 徒然なるままに「講峯詣」

本来なら夜9時に就寝して明日からの講の大峯山修行「講峯詣」に備えるのですが、今はこのブログを自宅で安堵半分残念半分で記しています。今後の防備録として今日は記しています。私は単なる幸運だけで毎月の法要や採燈護摩などの出仕は雨がふることなくいつもお天道様の恩恵を受けて晴天の元で活動させて頂いてます。昨年の講峯詣も動画撮影🎥を察知してかピーカンの大峯詣で動画的に最高の絵が撮れました。その動画を拝見されて大峯山に行ってみたい修行したいと思われた方々も多く、実際に今年の講峯詣にはその動画を見られた方が3名新客さんとして参加予定でした。

今年の講峯詣は数日前から台風🌀の影響で「災害級の豪雨」とNEWSが流れておりましたが予報では3日(土)からは天候が良くなる予報でしたが、

今日2日(金)の朝から大阪ではえげつない雨が降り続けスマホの災害通知などが鳴り止まない状態が続いてました。午後2時頃までは決行で腹を括っておりましたが、同じ時期に大峯詣する法友から「洞川までの道路が通行止めになってる」と連絡を受けて、洞川でお世話になっている旅館にご連絡をして現地の状況をお伺いしながら決行か中止を悩んでおりました。「雨の中の登山」であればすぐに中止をすれば簡単な事ですが、我々行者は自分の修行もありますが山に来れない方々の想いや祈りと共に上がらして貰う「代参」も兼ねています。いつもお世話になってる当講の大先達さんの諸病平癒や身体健全、友人知人の諸願成就、はたまた疫病退散、世界平和と小さい胸に抱えるものは大きいのです。それは私だけでなく遠方から飛行機を乗り継ぎ参加してくれる講員さんや動画を見られ修行や修験道に興味を持って参加してくれる新客さんの想いを考えると浅はかに「中止」とは決断しにくくむしろ数%の可能性があるならば決行したいと思うのです。

英断は今回だけでなく、幼少からボーイスカウト活動をしてきて指導者となり何回と雨の日の⛺キャンプや活動の時に「中止」「決行」の判断をしてきました。その時に感じたのが「続ける勇気よりも止める勇気の方が難しい」でした。事なかれ主義や結果オーライであればこんなに悩むことはありませんし、予約した旅館や参詣する各寺院にもご迷惑をおかけする事はありません。だけれどもこんな豪雨の中で大峯詣を決行し🆘ケガ人が出たとしたらハイリスクノーリターンのような結果になりケガした人だけでなくその家族や友人、会社、社会、そして講やいつも支援頂いてる寺院にご迷惑をおかけする事になりかねません。

と色々と想いを巡らせ最終は2名の副講元と相談をしました。当講には2名の副講元がおりそれぞれ性格は違うのですが色々な経験をされておられ本当に頼りになります。エヴァンゲリオンでいうと「マギシステム」、歴史でいうと「毛利の両川」の存在で👺大阪本山講でいう「本山講の両田」と言ったところでしょうか。そして最終「中止」と判断し旅館さんや各寺院に中止のご連絡とキャンセルのお願いをさせて頂きました。我々が最後修行の結願で参詣する奈良の吉祥草寺のご住職に中止の連絡をさせて頂いた時に「よく判断されましたね。🏔お山は逃げませんから」とお言葉を頂きホッと胸をなでおろしました。そう言えば私は去年所属している聖護院の大峯奥駈修行に参加申込をしましたが直前になってコロナの影響で中止連絡を頂き、その時は大変悔しい思いをしました。

また今年の1月は年賀式の後に得度式が準備されてましたがそれもコロナの影響で突然中止。得度者は時期を見直し今年3月に無事に得度受戒をさせて頂きました。我々のような小さな講でも行事の決断をするのに悩むのに聖護院の歴史的な行事や法要を中止にすることは勇気も要る英断の力も要ると思いますが、その英断の潔さにはいつも感服していました。

今回当講は「中止」を決定しましたが他の講社では決行される所もあるでしょう。皆が無魔成満で満行されることをお祈りしております🙏



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