top of page

令和7年5月31日 講峯詣 1日目

  • 佳淳
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

5月31日〜6月1日の一泊二日で講峯詣(大峯山修行)へ8名で行って参りました。毎年5月になる講峯詣の準備河が始まり宿屋さんや参詣寺院への連絡に始まり持ち物で忘れてないものはないか?突然のアクシデントに備えてるか?はたまた天候や参加される方の体調は万全だろうか?と想定出来る準備はしていきますがやはり不安は付き物。ブッダの説かれた「第2の矢」に振り回されぬよう心掛けながら1週間前の精進潔斎にて心身共にお山に入らせて頂く準備をしていきます。精進潔斎の有無や内容は其々の講社で違いはあり、また参加者に依って精進潔斎の困難さは其々あります。私は飲酒、喫煙はしないのでその苦しさはありませんがそれ以外の苦しさと向き合います。

精進潔斎の前行も終わり大峯山に向かいますがその日は例年になく涼しい?寒い?のような気候。洞川で20度で衣体を着るとちょうどいい感じです。ここから男性陣は大峯山、女性陣は稲村岳に分かれ出立しました。お山にはいると霧が立ち込め少し視界が悪いものの新緑と霧が混じって神秘的な世界を見せてくれました。

お山の中で何故か聖飢魔IIの「蝋人形の館」がBGMととして流れるのは昭和世代でしょうか?(笑)デーモン小暮の顔面の白さのような登山道を進み洞川茶屋さんへ。洞川茶屋さんは名前のとおり茶屋さんですが屋根があり雨露を凌げ温かいお茶を振る舞ってもらえ、修行者からすると砂漠のオアシスのような存在。ここで疲れた身体を休息してこの後の崖方面へ歩みを進めます。幾つもの茶屋を過ぎると草鞋はきかえの場へと出会います。ここからちょうど山も登山道から急坂となる崖に変わっていく所で行者に帯をぎゅっとね!感じさせてくれる場所でもありますが大阪本山講が建立した役行者尊が優しく見守ってくれてます。私は昨年亡くなられた大先達の遺品を形見分けとして身に付けておりここまで一緒に上がらせて頂き1つの供養をさせて頂いた気持ちになりました。その大先達は先日の採燈護摩供前にも講員さんの夢枕に立ったと聞いて不安よりも寧ろ見守ってくれていると安心を与えてくれてます。今回山上は5度と気温も引く雨も降っており岩もツルツルでしたが峯霧露会の山先達のお陰様で鐘掛岩と西の覗も無事に行ずる事が出来ました。この辺りにくるといつも肉離れや脚が釣りだします。足一歩を踏み出す辛さと戦いながら山上を目指しますが、「はやくジオングになりたい」と思うガンオタぶりを発揮します。

宿坊に到着し例年ですとここで御膳を出して頂くのですが、今回お弁当を持参しました。これも色々悩みましたが男女平等の事や費用の事、皆さんもご承知のとおり昨今の物価上昇に対応すべくの苦渋の決断でした。それをいつもお世話になっている宿坊にご説明にいくとご理解頂いた事にホッと胸を撫で下ろしました。

日本最高峰の木造寺院であり役行者が蔵王権現を感得された大峯山寺に到着し勤行させて頂きました。今回私達は幸運にも大峯修行に越させて頂いてますが、体調や諸事情で来れない講員さんも居られますのでその方やその家族まで身体健全、家内安全、を祈願させて頂きました。そしてここでも物価高騰の現実をマジマジと見せつけられました。

その後下山していくのですが、当講の最年少の講員さんと遠方から来られている講員さんが私の後方でバイク談義に花が咲いていてそれはそれは楽しそうに会話しています。しかもそのバイク談義奥がかなり深くガンダムでいうとニュータイプ同士が「時が見える〜✨️✨️✨️」のような展開。世代ギャップが埋められていく1つの事象を垣間見ました。普段里の法要などではなかなかこんな歓談を出来る余裕がありません。これも山修行のひとつの醍醐味と言えましょう。宿屋にしぎさんに到着して温かいお風呂で身体を癒やし、精進落しで豪華な御膳を頂きました。米高騰の中ですが精進潔斎後もあり沢山おかわりさせて頂きました。にしぎさんいつも美味しい料理を準備頂きありがとうございます。🍚ご馳走様でした。

夜は近くの西浦静六本舗へお邪魔するのが楽しみのひとつ。法具やお土産が色々あるのですがその豊富さユニークさは洞川のドン・キホーテのようです。ここで店主と話題になったのが男性陣60名、女性40名程の修行?旅行?観光?と思われる謎の団体。何故かというと我々行者のような衣体を着ているのですが、赤やピンクや黒やとその多彩な色は類を見ないので驚きを隠せません。何やらネットで大峯修行を呼びかけ全国から集まられたようです。ネットの集客っていい意味でも悪い意味でも凄いなと感じました。宿屋に戻り講員さんたちと時事問題や講の活動や疑問共有をしました。皆さん色々な意見を出してくれひとつの統一見解が出せたのが良かったです。皆んな真剣に講の活動の事を考えてくれていることに有り難さでいっぱいになりました。話に花が咲き夜が更けていきますが我々はまだ修行の身、皆んなが楽しく充実した修行となるよう節度を保ち明日の修行に備えて就寝します。






 
 
最新記事
アーカイブ
  • Facebook Basic Square
bottom of page