令和3年3月10日 「伝承とは」
今日は大先達から直々に柴燈護摩供の前作法「法弓」についてご指導賜りました。
まずは文言の読みと意味を教えて頂きましたが、普段使わない漢字や意味が多くあり
るびを振ってあっても理解できない事もひとつひとつ意味を教えて頂くことにより
理解し次に情景をイメージしやすくなりました。
また普段自分は当たり前に思って無意識に行っている事が他人の助言や指導により
有意識になり悪い癖なども改めて感覚しますと流石に恥ずかしい次第になります。
私の癖は読経にしても文言を唱えるにしても抑揚がついているとの事で、それを意識
して唱えるとまたかえって変に抑揚がついてしまったりとするので一定の音程で唱えて
いくのが最課題となりました。(冷や汗ものです)
普段の月護摩供と違い、少人数でゆっくりした時間の中でお昼休憩中には歓談をさせて
頂くと諸先達の歩まれた歴史や思い出話などをお聞かせ頂くとより一層「修験道」の
奥深さを感じずにはいられませんでした。
昼からは作法を学びました。弓の取り方、矢の取り方、歩き方(右から出す)、角の取り方
法僧や式衆、柴燈師への礼の仕方(弓動かさない)、法弓之文を唱える時の姿勢、裾払い、
矢を射る際の動作などそれはそれはたくさんの御指導を頂きましたがほぼ覚えられず。
採柴護摩供の諸先達の流れるような法弓作法にはひとつひとつ意味があり、また流れる
ような作法や動作は他の「合気道」「柔道」「弓道」などの全ての道に繋がるもので
あると感じました。昔に映画で見た樹木希林さん主演の「日々是好日」の映画の中で
初めてお茶を習いに来た生徒さんがたどたどしい動作をしていて視聴者として大笑い
しましたが、法弓を習っている我々はまさにその映画の生徒さんと一緒のたどたどしい
動きをしているのだなと滑稽に思えてしまいました。
自宅学習もさることながらこれから月2回程度継続的にご指導いただくのですが
改めて「伝承」という重さを感じると共に責任も人一倍だなと感じた1日でした。
参加者:法融先達、和光、南野、佳淳 計4名
Comentarios