令和6年9月6日〜10日 大峯奥駈修行その1
本年度の大峰奥駈修行が奈良県吉野の喜蔵院様集合にて執り行われ、私が新客として参加させていただきました。
今回の奥駈修行は山田先生、中井先生、山本先生、槙山先生をはじめとする7名の先生方。男性19名。女性9名の総勢35名での出立となり、そのうち新客が12名おられました。
初日は14時集合という事で新客行が執り行われます。
自分のイメージとしては新客行といえば羽黒修験の「秋の峰」に行われる十界修行をイメージしており地獄行や餓鬼行でも体験することができるのかと思いきや、全くそうではなく新客の発菩提心を誓願させるという主旨のものでした。
それでも喜蔵院でしっかりと対列を組み法螺を立てながら吉野の街を練り歩き銅の鳥居の発心門に至るという初日から準備運動さながらの距離を歩かせていただき体を慣らすのに丁度良い感じでした。
此の後、大峰山上まで修行門、等覚門、妙覚門と大峰山の四門を全てくぐり抜けて大峰山寺へと至りました。
山行の初日は午前1時30分起床。2時から朝食の3時には衣体を整えて出立という流れです。
水分神社、金峯神社とお勤めしながら進んで行くのですが金峯神社までの道のりが想像以上に長いのに驚きました。いつになったら山道になるねんというくらい舗装された道路を歩きました。
それでも、千日回峰行の塩沼亮潤大阿闍梨が毎日毎日この道を歩かれていたんだと思うと感慨深いものがありましたが。
満天の星空の下、漆黒の闇の中を無言でヘッドライトの灯りを頼りに黙々と歩く。
この行動だけでも非日常であり異空間を彷徨っている錯覚を覚えました。
なんでオレは今こんな事してるんやろう!?
と改めて自分にとっての行とはなんぞや??
と自問自答しながらただ歩く。
まさに「歩行禅」の入口とはこのようなものであるのかなと思いながら、、、、
つづく
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