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令和6年8月2日告別式

「会者定離」この言葉はよく耳にしますし頭ではよく理解しております。しかし実際に経験しますとこれ程寂しく途方に暮れるような心にポッカリ穴が空いたような悲哀なことはありません。昨日、今日とそんな経験をしてきました。私が当講に入講したのが丁度関西に超大型の台風🌀21号が来た6年前の平成30年。入講した当時は右も左も分からずしっかり錫杖を振る、今日聞いたお経を少しでも覚えて次までしっかり唱えれるようにする、仏さんのご真言を覚えるなど毎月の月護摩供では本当にやる事なす事初めての事ばかりの連続でした。そんな中でも本山講には五大老と私が勝手に名付けた大先達が5人居られ、それぞれキャラも個性も違いましたが皆が迷える子羊に優しく指導してくれました。その中の一人順道さんは冬になるとハンチング帽を被りボスジャンを着て来られたり、役行者さんのように長髭を貯えられたりとダンディな大先達。特に護摩木の添え方などを私も含め後輩に優しくご指導して来てくれました。順道さんとは家が近く、月護摩供の時は車で送迎させて貰ってその行き帰りの中で互いの身体や健康面を話したり、修験の歴史や活動されて来られた事を話したり時事問題を話題にしたりとっても楽しい時間を過ごしました。ちょうど小学生の時のように毎週末はこの子と遊ぶみたいな感じで月護摩供の数日前になると出仕確認を互いにLINEで交わして楽しみに迎えに行くって感じでした。ちょうど先月7月21日もいつも通り元気な姿で月護摩供に来られみんなと和気あいあいと話されて帰られました。それから7/30に御子息から連絡があり順道さんが永眠された事を突然知らされて、「そんなアホな!?」ときつい冗談やろ?と思いましたが残念ながら現実でした。生前から御子息に最後の写真は修験の写真にして欲しいと一番カッコいい写真を保管されていたり、納棺の姿は修験装束で、棺に入れる物はこれこれと生前から指示はされていたようで、そのまま順道さんがセルフプロデュースしたような今では稀有な修験式でのお通夜、告別式でした。お通夜では参列した講員で回向勤行を唱えさせて頂き最後は山念仏「懺悔懺悔六根清浄〜」と精一杯お唱えさせて頂きました。

告別式では親交の深かった吉祥草寺のご住職も参列頂き、皆で法螺貝で送り出しをさせて頂きました。自分はまだ送り出された事がないですがこんな送り出しなら良いなと思える程、いい告別式でありましたし現役で行者を全うされ鈴懸を纏い、往生して新仏として弥陀の浄土で楽しく活動されるんだろうなと思いを馳せながら送り出しをさせて頂きました。


順道さん いつもお洒落でしたね。


順道さん 法螺もう一回吹きたかって言われてましたね。天上で弁財天見つけて一緒に心ゆくまで立螺してアンサンブルしてください。


順道さん 本当に毎月楽しかったです。でも僕本当に寂しいです


順道さん 天上から本山講の活動を見守ってくださいね。修験の秘法で毎月月護摩供には地上に降りて来て月護摩供見守ってくださいね。修験の秘法は役行者さんに伝法して貰ってくださいね。


順道さん 行者としてかっこいい最期でした。羨ましいくらいかっこよかった。


順道さん 涙が止まらないです。今までありがとうございます🙏


🙏法真院 眞田順道 🔴峰中出世大先達

学生の頃より修験に興味を持ち阪堺八講の

三郷露山にで仏道修行を始める。


⛰️大峯奥駈修行幾度満行


大阪本山講第9代講元藤高より誘いを受け大阪本山講に入講。後進育成に励む。


令和6年7月30日 85才 往生


通夜:良信、慈然、法融、良泉、鉄砲水、春耕庵、美観、和光、英快、猷繁、基法、葛西、佳淳 

安養寺 畑中住職


告別式:慈然、法融、良泉、鉄砲水、猷繁、基法、石川、葛西、佳淳

吉祥草寺 山田住職



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