令和6年6月1~2日 講峯詣2日目
1日目大峯山に登拝して疲労し下山後は直会にて🍶般若湯などを頂くと身体もゆっくり休養したいところですが、当講の2日目は早朝の瀧行から始まります。洞川の龍泉寺さんに全員で赴き、瀧行をさせて頂きました。本来であればお山に入らせて頂く前に精進潔斎と瀧行にて心身を清めるのが1番だと思いますが、旅程などを考慮するとなかなかそうもいかず、2日目に瀧行をさせて頂き、再度心身を清め寺院へ参詣させて頂いてます。龍泉寺さんには真言宗の山伏で辛島先達がいらっしゃいますがこの方の🐚立螺は別格で機会があれば一度耳にされると驚かれると思います。本当に魅了される立螺です。
衣体を整えお世話になった定宿「観峯荘にしぎ」さんにて御礼勤行をさせて頂きました。そうそう昨夜西浦清六さんで購入させて頂いたサラピンの錫杖を使わせて頂きましたが、それはそれはいい音声がしました。強ち推し売りも満更でないなと思った次第です(笑)1行は天河大弁財天社さんへ。天河大弁財天さんは修験と深い関わりがあり詳しくはここで記しませんがご興味ある方は一度調べてみてください。毎年7月に聖護院が境内にて採燈護摩供を厳修します。まさに神仏習合の文化が残っています。拝殿にて勤行後は行者堂にて勤行させて頂き、吉野にある山下の蔵王堂へ。私にとって吉野は懐かしい場所であって山伏になるきっかけが出来たのがこの吉野の地。蔵王堂を拝観すると懐かしくもあり山伏に興味を持って行動してからもう10年も経過したのだなと感慨深いものがあります。吉野に寄ると必ず寄せて頂くのが車田商店さんで 我々が使用している法衣や法具はユニクロのように何処でも買えるものではありません。多くは吉野の車田商店さんか京都の林勘さんでお世話になってます。修験をする人口も減少の一途ですが、その法具法衣を作ってくれはる職人さんも高齢化で減少の一途で今頼んでおかないと今度はないと言われる程なので我々も確保するのに無理なお願いをしたり納期を急いで貰ったりと車田さんや林勘さん、洞川の西浦さんには感謝でいっぱいです。
ここでまた嬉しい報告ですが車田さんで法具を眺めていると先に入られていた女性のお客さんが私の顔を見て「ディーン・フジオカに似ていますね」と百千万合言われることはありませんが、「YouTubeに出てる方ですね。先日も見させて頂きました」と顔を覚えて頂けるようになり、動画やSNSってすごいなと驚愕したのと同時に聖護院の山伏として名を汚さぬよう威儀を正さないといけないと改めて確信した次第です。そんな歓談の後は満行の地、役行者誕生の地、聖護院の末寺であります奈良県御所は茅原の里にある「吉祥草寺」さんへ向かいます。ここで満行の護摩をご住職の山田哲寛先生に炊いて頂くのですが、ここ吉祥草寺はご住職の人となりが現れている寺院で仏様を拝観したいと言うより「ご住職に会いたい」と思い参詣される方が多いのではないでしょうか。我々本山講も13:30のお約束の所を1分でも早く先生にお会いしたく11:30に寺院に赴き、先客の方々が居られるにも関わらず優しくお出迎え頂きました。(哲寛先生いつも有難う御座います)待ち時間の間に衣体を再度整え満行護摩まで法螺の練習をさせて頂きました。副講元より法螺の節を合わせる指導をして貰い皆それぞれ練習しました。
無事に満行護摩供も厳修して頂き直会をして一泊二日の修行も無事修めることが出来ました。約2人の講員さんは洞川が恋しいらしく吉祥草寺で解散後、洞川まで走っていかれました。
いつも同じ時期にお山に入らせて頂きますが、去年と同じということは無く唯一無二のお山の修行。ケガなく全員で満行出来た事に私は一番の喜びと感謝でいっぱいです。そして緊張の糸が解けた後に来る偏頭痛は毎年恒例です(笑)これは使命感の表れとして私の行の一つと捉えています。
参加者:美観、和光、昭弘、英快、猷繁、幸信、基法、佳淳、石川 計9名
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