令和6年11月23日加納院🔥採燈護摩供
勤労感謝の本日、兵庫県神戸にあります加納院の採燈護摩供に出仕しました。ここ加納院は近畿連合に所属している講社加納講が護持されている寺院です。加納講さんが設立されたのが江戸末期と聞いてますので、加納院はもっと古くから存在し地域を護り親しまれてきたと思われます。私は今回加納院さんの護摩供は初めてで期待でいっぱいでした。大阪から高速で来ても距離がなかなかありました。逆にいうと加納講の講員さん達はこの地から京都や大阪、はたまた奈良への護摩供に毎度出仕されておられると思うと頭が下がる気持ちでいっぱいになりました。
聖護院末寺伽耶院岡本住職御導師の元約20名の山伏で本堂で勤行し、地域の鎮守さんまで山伏行列で向かいました。地域の鎮守さんや森の中に鎮座するお稲荷さんなどを見ると、古来から日本は自然の中に神仏が存在し人と共生してきた日本の風景の縮図を垣間見ることができました。山伏行列の途中は秋らしく土の香りがして、幼少の頃に田んぼなどで土いじりで遊んだ時の記憶が蘇えりました。今日の採燈護摩供は目は開けられず、喉は痛む程全身に大きな煙に包まれての護摩供でしたが、途中御導師に目を向けますと同じ環境の中でも微動だにされず粛々と作法されている姿に感銘を受けました。煙など何度包まれても訓練して耐性が出来るようなものではありません。御導師の本尊と不ニの境地で対峙する観念や威儀の現れが作法に現れているのだなと感動しました。採燈護摩供の後は餅まき大会が繰り広げられ、地域のたくさんの方が来場され皆さん楽しんでおられました。寺院と信徒さんが一体になってこの地域を守っておられるそんな暖かい気持ちになった1日でした。
出仕:昭弘、美観、石川、佳淳 計4名
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