令和5年11月12日 吉祥草寺 🔥採燈護摩供
11月初旬の異様な暑さからやっと霜月らしい花冷えする今日、奈良県は御所市にあります役行者生誕の地吉祥草寺さまで採燈護摩が厳修されました。御所市の霜月祭と重なった護摩供には多くの参詣者が来られたのを見ると「去年までコロナ禍で大変だったな〜」としみじみ感じたのもありましたが、行者さんの数も90名以上は来られててそれはそれは賑やかな1日でした。またみんながマスクを外されているのでやっとお顔の認識が出来るようになって通常の生活習慣に戻って来たのも嬉しく感じました。当講社からは4人出仕させて頂きましたが、大先達を除き私は初の奉行、他の講員さんは山伏行列の先頭でチリン棒の役務を2人揃ってさせて頂きました。
奉行役って終始緊張しましたが、奉行の経験や力量によってその護摩供が良い護摩供かそうでない護摩供か左右されるなと重責を感じしました。まず90名以上の山伏行列を威儀を正して歩くのは勿論ですが、今回のように地元御所市の祭と重なるとギャラリーや交通量も多いのでその采配、目配り、行動をしながら安全に且つ道場まで威儀を正して行列する難しさを感じました。また道場内でも常に周りを見て先読み先読みしながら護摩供を見守っていかなかればなりませんので緊張の連続です。しかし護摩供中道場内を歩けて初めてわかったのは導師の作法、承仕の作法、式衆の作法、行者の摺り念珠の1つ1つまで詳らかに見ることが出来る。つまり護摩供はひとつのシンフォニーであり、何処かの部分が欠けても和音が不協和音になってしまうところを見つける事が出来るのでこれから益々修練を重ねながら精進したいと思いました。
ひとつの護摩供を厳修するに当たっても院主さんの関係各位への連携やまた信徒さんの協力、色々な環境で色々なお手伝いをくださる方々。そして参詣者さんがたくさん来てくれるのも全てが整って初めて良い護摩供が厳修されることを今日改めて感じました。 今日は参詣者から護摩供の写真を2枚頂きました。
1枚は観音さんのお姿、もう1枚は役行者さんのお姿に見えるとの事。見える見えないは各個人のご判断にお任せとなりますが、それでも大変有り難い仏の智火であった事には間違いない良い護摩供でありました。
秋が深まる中で今後も各地域で採燈護摩供が厳修されます。紅葉🍁と共に是非御参詣ください。
令和5年11月19日 池田 久安寺採燈護摩供
令和5年12月3日 吉野 喜蔵院採燈護摩供
出仕:良信、美観、昭弘、佳淳 計4名
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