令和4年3月27日 亀ノ瀬宿蔵王権現採燈護摩供
修験道における修行の道では世界遺産である大峯奥駈道は有名でありますが、もうひとつ有名なものがありそれが和歌山友ヶ島ー柏原亀の瀬までの道程に28の経塚がある「葛城28宿」です。その28番目の経塚亀ノ瀬宿は昨年日本遺産に登録され同時にそこに亀ノ瀬蔵王権現が4月3日に建立され開眼法要と大護摩供が厳修されました。それから一周年ということで桜が咲き始めた今日、亀ノ瀬にて龍王社の法要と大護摩供が厳修されました。
当講と仏縁が深い大谷山道場塩路鐵砲水導師が執行されるという事で、4人出仕させて頂きました。ここの採燈護摩供は金峯山寺、聖護院、醍醐派、犬鳴派、熊野修験と多宗派の行者が一同に集まりますのでそれはバラエティに富んでおりなかなか目には出来ない大護摩供であります。護摩道場で神官のお祓いがあったり全作法である法弓、法剣、法斧の他に法槍があったり願文もオリジナリティがあり河内独特の雰囲気があります。大護摩供の後はこの亀ノ瀬の山をひとつ越えた所に香芝市にある田尻の観音寺さんへ訪問しました。この観音寺さんは私が敬愛する南北朝時代の武将楠木正成公とゆかり深いお寺で正成公が活躍された当時、敵方の攻撃で矢を受けたが大怪我することなくこのお寺に辿り着くとお寺の御本尊である観音様のお腹から血が流れており正成公の身替りなられたいう謂れから「身替観音」「矢除観音」と呼ばれ多くの方々が信仰篤く参詣されるお寺であります。また観音寺さんと当講は古くからご縁があり、大阪本山講が活動を始めた頃はこのお寺にて修行をし根本道場として今も親交を頂いております。しかしながらコロナ禍が始まってからはなかなかご訪問する機会が減りましたので、吉祥の良い本日ご訪問し講の活動や講員の近況報告、また先代講元のお墓参りを致しました。突然の来訪にもご住職ご夫妻が快く迎えてくださり私が知らないお寺と当講の昔話や諸々のお話もしてくださり桜の開花前に先に話に花が咲いた次第です。
出仕者:良信、慈然、光映、佳淳 計4名
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