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令和4年2月3日 節分会

今日は当講の行事として非常に大切な天野山金剛寺様「節分会」の採燈護摩供を厳修致しました。1月から新型コロナウイルスオミクロン株が感染拡大する中、昨年と同様多くの寺院では伝統行事が余儀なく中止と相次いでいる中なので、中止のご連絡があっても致し方無しと腹をくくっておりましたが、仏縁のご加護もあり無事に出仕出来た事に改めて有り難い気持ちでいっぱいでした。

というのも当講には大先達が沢山いらっしゃりご息災にされておられるのですが、このまま5年、10年経過した将来のイメージをした時に不安が過るのは言うまでもありません。それは高齢だからだけでなく、今のコロナ禍においては老若男女関係なくそのリスクはある意味で平等にあります。よって今のうちに各行事や法要の役務、作法を伝授して頂く必要性が高く、昨年から大先達より採燈護摩供の法弓、法剣、法斧の前作法を教授頂き、今回は若手で前作法を執り行うという課題を講員に課し緊張と不安よりも情熱とやる気が勝るように挑みました。出来上がりは兎も角、先ずは体験することが出来、次は各々が修練し経験を重ねより良い前作法へと磨いていけたらと思いました。今回はコロナ禍で参拝者は例年より若干少なく見えましたが、参拝者のお顔を拝見すると本当に一心に護摩に祈りを捧げられておられる方が多くいらっしゃいました。やはり信仰の伝統行事は絶やしてはならないと感じました。

コロナは肉眼では目に見えないので感染するのではないかと不安や恐怖を覚えるのは当然の理だと思います。しかし逆の視点で見ると我々行者はもとより一般信徒さんがご神仏に祈りを捧げますがご神仏も目には見えません。しかしそこには間違いなく信仰を通じて安心と希望があります。

何方も目に見えないものですが、見えない者を信じていく心持ちこそがこの艱難辛苦を乗り越える大切な事ではないかと思った次第です。


「玉は琢磨によりて器となる。人は錬磨によりて仁となる」


出仕者:良信、慈然、法融、良泉、鐵砲水、昭弘、和光、葛西、佳淳 計9名





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