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令和4年11月7日 箕面龍安寺

「あ〜ゆっくり散策しに来よう」と思えるくらいの紅葉🍁シーズン真っ只中の箕面。今日はここ大阪北部に位置します箕面にある箕面山龍安寺の戸閉式に当講から2名出仕致しました。箕面駅周辺に降り立ち、龍安寺まで徒歩で向かっていくと「今日は休日?」と思わんばかりの観光客やハイカーの群れ。空は真っ青な日本晴れで季節は最高でもみじ🍁も紅葉中となればそれはそれは自ずと観光客は増えるもの。その機会も相まってか箕面山龍安寺の戸閉式と採燈護摩供にはギャラリーが沢山おられました。また珍しいか山伏や山伏行列を一眼レフカメラで撮影される方々も多くおられました。7月7日にも箕面山龍安寺の採燈護摩供に出仕させて頂きましたが、今日はひとつ儀式が多く「戸閉式」というものがありました。何の戸を閉めるの?と疑問を持たれる方も多いと思います。修験の山で有名な奈良の大峯山(山上ヶ岳)には日本最高峰に位置するお寺「大峯山寺」がありますが、ここは5月から9月までがお寺が開いてありそれ以外は扉を鍵で閉めて入堂出来ないようになっています。5月にお寺の扉を開いて山開きとなり、9月にお寺の扉を閉めて山納めとなります。ここから「戸開式」「戸閉式」となり寺を護持する阪堺八講と言われる講社の代表が集まり扉を開けたり閉めたりする儀式が執り行われるのです。ここ箕面山にも同様の儀式がありますが何といっても修験道の祖、役行者はここ箕面山で修行をされ最期は箕面山天井ヶ岳から昇天されたと言われる程に歴史が深く、我々山伏もこの昇天の地で戸閉式に出仕出来る事は幸いな事であります。今日は初めての役務で講員2人が法斧🪓持ちと大傘⛱をさせて頂きました。大傘はお導師様の後ろを大きい傘をさして歩くのですが、これが大きいだけに非常に重たく、それを重たいからと言ってフラフラしていては駄目でなかなか大変な役目でした。しかしながら前回役目をさせて頂いた定箱(願文持ち)もそうでしたがお導師様の背後を目にさせて頂くのはそうそうなく、お導師様が修法される護摩供を背後から拝見させて頂き大変有意義でした。また奉行さんからはお導師様がされる修法の作法をされたら予測して次の動きを成す動作も教えて頂きました。数珠を繰る手の動きや修法する捌き方も感心するばかりでなく、お導師様が修法される時の気合や観念などが背後に立つ私にもビンビン伝わり、心身共に修練されている方の修法とはこうも目に見えなくても伝わるものなのだと驚愕しました。最後はお導師様から「重たいのに大変でしたね。有難う」と労いのお言葉を賜り大傘冥利に尽きる一日でした。


出仕:昭弘、佳淳 計2名




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