令和4年10月10日 三木伽耶院 採燈護摩供
今日はスポーツの日の祝日に兵庫県三木にあります聖護院の末寺伽耶院さんでの採燈大護摩供に当講から2名出仕させて頂きました。前日から降る大雨で天気はどうなるか?と心配でしたがそれも気にすることもなく、過ごしやすい曇天で無事に厳修となりました。コロナ禍においてここ2年は何処の行事も中止を余儀なくされ「3年ぶりに再開」という言葉がこの伽耶院さんでも当てはまりました。私はちょうどコロナ禍に講の代表になったので、大きな行事がない平穏な2年間を過ごしてきましたが、今年は3年ぶり再開の大きな行事と、私が初めて参加させて頂くタイミングとジャストミートしどの行事にも緊張と不安でいっぱいです。そのあたりも先輩の法友が気をかけてくださり、現地まで一緒に同行くださったり、また現場においても色々と指導頂けたりするので本当に恵まれているなと感謝。また当講からも出仕頂く方が増え、知り合いや仲間が増えると心丈夫であり、元来「赤信号みんなで渡れば怖くない」の性格に増して当たって砕けろの拍車が掛かりますので初めて出仕させて頂く場所ですが、不安よりも期待の方が大きい今日この頃。
しかしピンチは突然とやってきます。元々ここ伽耶院では採燈大護摩供の前に「宝剣加持」と言って参拝者お一人お一人に宝剣や錫杖にてその方の身体健全や交通安全などお加持する習わしがあり、この宝剣加持の持ち場を当講社の大先達が粛々と受け継いで来たと耳にしました。
よって今日は貴方が宝剣加持してねと言われましたが頭の中には「???」が飛び交う状態まさにパルプンテ。そこは先輩法友にご指導頂きながら自分なりに参拝者へ一所懸命お加持をさせて頂きました。作法が合ってるとかどうこうよりも神仏のご加護を頂き参拝者に気合いで伝え「あ〜これで神仏に護って頂ける」と思って頂けたら幸いですが、何よりも自分自身の未熟さに辟易しました。でも医師免許を取り立ての新米ドクターでも患者さんからすれば「お医者さん」であり、医師は治療行者は加持祈祷を修練し世の中の人々の身体を健全に護っていく使命は共通で、今日で課題もひとつ増えました。
プロ並のカメラ📷を携えた多くのギャラリーの中、また行者も今日は一段と多く会しての採燈大護摩供は結界の中から拝見させて頂いて大変素晴らしく、御門跡の採燈作法には結界や周りの自然までも空気がピリッと引き締めるような静の中の動を感じる素晴らしいご作法で大変感動しました。今日この採燈大護摩供に来れる山伏、お先達、参拝者は「時間的余裕、金銭的余裕、身体的余裕」が3つ揃って初めて出仕、参加出来る事に有り難さでいっぱいでした。上記の余裕が整わない方も沢山おられるので我々行者はそういった方々の多幸を代参する心持ちが大切ですし、その代参の方々の願いがひとつでも多く神仏に叶えて頂けるよう日々研鑽し修験せなばならないと強い意志を心に誓った一日でした。
👉この伽耶院は中国道「三木東インター」を降りてすぐに御座います。近くには「ネスタリゾート神戸」もあります。三木東までレジャーや旅行に来られた方は是非伽耶院にお立ち寄りください。
山の中の聖域のような素晴らしい寺院です。
出仕 佳淳 他1名
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