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令和3年9月23日戸閉式

我々、修験者の修行の山として一番に思いつくのが山上ヶ岳(通称:大峯山)で、その山頂部に建立されているのが日本一標高の高い寺院とされている「大峯山寺」があります。

この大峯山寺も通年開いている訳ではなく、5月3日〜9月23日までが山開きとされていてそれ以外の期間は大峯山が雪に深く閉ざされるのもあってお寺は閉まっております。

今日9月23日は「戸閉の日」であり、山上では戸閉式が執り行われます。

という私も戸開式、戸閉式は目にしたことなく文献や先輩先達の話から伺っているだけでした。今日は法友からのお誘いもあり早朝から大峯山へ向かいました。約10日前に来た大峯の姿とはうって変わって快晴の日和。

誠に有り難く登拝させて頂きました。

途中洞辻茶屋へ勤行していると修験の有名な寺院の大先達と遭遇し、何故か緊張しながら

の登拝となりました。途中大阪本山講が建立した草鞋履替場の役行者像にて勤行致しますと新しい碑伝が奉納されており、他の行者さんもここで祈りをして頂いてると思うと感無量でした。

山頂手前では参籠所が点在しておりそこに従事されておられる方々に本年の御礼のご挨拶と来年再会のお約束をして一路山上の大峯山寺へ。羽織袴に身を包まれた「阪堺役講」の方々が戸閉の儀を進行され最後に採燈護摩供を持って無事に戸閉式が執り行われました。

峰中では懐かしい方に再会したり、めったにお目にかからない方々とお会いしたりして「合縁奇縁」の一日でした。

清浄大橋の女人結界門まで下山しますと若いご夫婦が寄って来られて「写真を撮らせてください」と言われ法友とツーショット。

変なけったいな人ではなく取り敢えずは山伏に興味を持って頂いた事に嬉しく思いました。無事に元気なお子さんが産まれますようにと心中でご祈願。

その後麓の大橋茶屋にて直会をしました。

ここでも法螺貝の話が盛り上がり合縁奇縁で

素敵な繋がりが頂けました。

山は今日を以って暫くお休みに入りますが、我々行者は山で修した験力を次には郷の人々に奉仕していく。これが菩薩道であり本来の修験道の大きな理念と目標と私は考えています。 南無神変大菩薩 





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