top of page

令和3年10月17日 得度式

秋晴れの中、今日は講員さんが得度をされる

ので聖護院まで赴きました。

普段の生活で戒名を頂くというのは一般的には人生が終わりお葬式などで戒名を頂くのが多いですが、修験道では生きている中で発心の中で得度し戒名を授かって仏道で戒を守りながら自らの修練と利他を実践していきます。それを我々は「菩薩道」と呼びますが、仏弟子となりその仏道の戸口に立つのが得度式でもあります。今日は11名の方が得度されましたが、いつもは静寂の中宸殿で執り行われますが、今日は聖護院の特別拝観日と重なって多くのギャラリーが見守る中での賑わいのある得度式でした。

自分の得度式はちょうど3年前の近畿地方に台風21号を始め大型の台風が連続で接近した時節で、たった4人の静かな得度式でした。今日の得度式を眺めながらあれからもう3年経過したのかと思うと同時に、地震の群発やコロナ禍など天変地異は依然収束する事なく我々の生活に多くの不安や影響を与えている今日、講員さんが得度を受けられるのは大変おめでたく有り難い日でありました。

また今日は少し早く京都に入り、聖護院の近くにあります「細見美術館」へ赴きました。今日まで「美の境地」という特別展があり、平安や鎌倉時代の仏画や掛仏、仏具など多数の展示がありました。その美術品のコレクター細見古香庵さんと私は深いご縁があり、展示物を鑑賞している中で、歴史を集める祖先に対し、歴史を体現する子孫。その中でも密教や神道、はたまた神仏習合の流れは脈々とDNAとして流れているのを実感し改めて自分が歩んでいる修験道は偶然ではなく必然なのだと感じた日でもありました。





Comments


最新記事
アーカイブ
  • Facebook Basic Square
bottom of page