令和5年8月11日 徒然なるままに 「光明」
連日猛暑の日本列島。多くの人が8月11日からお盆休みとなりひとときの休日を迎える。帰省やレジャーへ向かう人が多いだろうが今年の海水浴は例年より少ないとの事。海にいって涼を感じるというより今年は暑すぎて人が行かないとの事。そういえば今年は蝉も蚊も少ないように思う。昆虫達も生きづらいのだろう。8月10日に私の祖父が眠る泉大津へお墓参りへ向かった。泉大津は私の仕事柄というより私の祖父が泉大津で創業しそのお客さんを多く継承させて貰っているので月でいうと5回程度は赴く。その機会に合わせて母がお墓参りを私に頼むのだが、老老介護状態で動けないのでお盆のお墓参りにこう伝言してきた。「お爺ちゃんにヒカリをお盆のみんな居てる時に迎えに来てって頼んで」と。コロナ禍が始まった95才でこの世を去った祖父は大変犬🐶が好きで、母が飼っているラブラドールリトリーバーのヒカリ(犬名)にもよく隠れておやつをあげていた。そのヒカリも三年前から足腰が弱くなり散歩も行けないので室内での生活となり、父と母の老老介護が始まった。そのヒカリも8月から食欲が落ちてきた。母からすればお盆休みでみんなが居てる時に看取ってやりたいと思う気持ちだろうが祖父にとってはお盆休みにこの世に帰ってきて、また帰る時に犬をあの世に一緒に連れて帰らなければいけないミッションになる。私は母に「それはお爺ちゃんではなく阿弥陀さんに頼むべきでは?」と言い返した。それでも8月10日のお墓参りで先祖に手を合わせて、ヒカリの件もお願いして祖父にも阿弥陀さんにもお願いしながらお勤めをさせて貰った。
翌日ヒカリは皆に看取られながらこの世を去った。母が私に「行者さんやからお経あげたって」とお願いしてきた。我々行者は世界平和、交通安全、身体健勝などの祈願勤行も大切だが、共に人生を歩んできた人や生きとし動物に供養を向ける「回向」も大切な役目であると感じながら弥陀讃、光明真言、般若心経を皆でお唱えさせて貰った。ヒカリは私がちょうど15年前に心の病を患っている時にやってきた。子犬の愛くるしい姿に随分と癒やされた。命名は私の息子で「ヒカリ」とした。まさに真っ暗なトンネルの中にいる私の心に光明が射し込むような存在であった。
ヒカリ15年精一杯生きたね。ヒカリ今まで有難う。あの世に行ったら大好きなお爺ちゃんにいっぱい遊んでもらうんだよ。南無
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
※作者不詳
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